Re:今でも君が好きです。
『美紀に話があったから。
美紀が結婚式を挙げる前に、どうしても美紀に伝えたい気持ちがあったから。
どうしても伝えなきゃいけない事だったから…抜け出してきた』
『…私に?』
“何”って感じの美紀の顔。
『言い訳しない。ごまかしたりしない。
だから、今から俺が言う事、ちゃんと聞いて欲しい…』
俺の言葉に涙混じりの顔で頷く美紀。
『俺…
俺、美紀の事、好きだった。
この一年間、美紀を忘れようと、諦めようと頑張ったけど…
それでも無理だった。
だから…美紀から結婚式の話を聞いて、何度も後悔した。
何度も美紀がこの結婚式を止めてくれればいいと思った。
でも…俺は屈託のない程に笑う美紀が好きだから。
美紀が幸せになれるのなら、美紀の結婚式を盛大にお祝いしたいと思った』
“好き”
伝えるまでは俺の胸の中で膨らんでいたけど。
一度伝えたら、止まらなくなった。
何回も言いたくなった。
何度も伝えたくなった。
きっと、これが最初で最後の告白だから。
想いのままに、何度でも。
今まで言えなかった分も、今、言いたい。