Re:今でも君が好きです。



『このまま進行していくと肺胞の表面積が小さくなる為に酸素と二酸化炭素、そのガス交換をする場がなくなり、肺機能が低下していきます。

そして肺胞に大きな空洞が出来ると呼吸困難の状態がひどくなります』




その説明の後の事は何も覚えてない。


他に何を言われたのか…どうやって家まで帰ったのか。



ただ一つだけ思ったのが、俺、ずっとこんなんに付き合っていかなきゃならないのか…って事。

他の誰でもない俺自身が、医師から告げられた肺気腫症という病気と向き合わなくてはならない…

ただ、それだけ。



『木坂さん。一度破壊された肺胞はもとには戻りません。

あなたの体に残されている正常な肺胞を有効活用するしかありません』


俺…一生付き合っていくんだ。

俺の体にはどの位、正常な肺胞があるんだ?

俺にはいくつ殺してしまった肺胞がある?


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