Re:今でも君が好きです。
『拓哉君…
もう一度、聞かせて…?
もう一回、言って…?』
真っ赤な目の美紀。
ウサギの様な目で俺を見つめる。
『…何を?』
『ひど~い…
分かってる癖にさぁ…』
少し膨らんだ頬。
そんな君の顔さえ可愛く見えてしまう俺は相当ヤバイのかもしれない。
俺のちょっとした意地悪に美紀は俺に背を向けた。
『美~紀~ッ!!』
名前を呼んでも振り返らない。
確かに、結婚式を蹴ってまで…俺なんかの“好き”っていう言葉を聞く為に来たんだもんな。
本当に、本当にバカな女…
そんなバカな女を好きになった俺は、美紀以上のバカかもしれない。
『…愛してる』
照れ臭くて、少し小さ目の声になったけど。
でも、美紀は振り向いた。
少し顔を赤らめて。