星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
悠諳さんと屋上で話した日から
徠くんによって、病室から出ることを
禁止された…
「逢いたいな…」
「乙香?誰に?」
驚いて振り返ると、お母さんと尋華
《ひろか》(尋ちゃん)が立っていた…
「尋ちゃん!!、お母さん来るなら教えてくれたらいいのに!!」
「ごめん、ごめん、驚かせたくて」
「いっちゃん、なかなか来れなくてごめんね?」
「ううん、尋ちゃん来てくれたから
凄い嬉し~い!!!」
「はい、これ今週のノートね♪」
お母さんと尋ちゃんが
お見舞いに来てくれたおかげで
さっきまでの悠諳さんに会えない淋しさが和らいでた
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