星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



「そうそう、乙香にね手紙を預かったの」



封筒をわたしに渡した…
前には“いつか様へ”後ろを見ると…
“悠諳―ゆあ―”の文字が目に入る…


なんでか解らないけど、涙が出てた…



「いっちゃん!?」

「泣いてどうしたの?」

「…ッ、この、手紙…」

「笹川さんがね、
乙香に渡して欲しいって患者さんに
頼まれたんですって」



悠諳さんがわざわざ、わたし…に…?



「早く読んでみたら?」

「…ッうん!!」



封筒を開けると、
ルーズリーフが何枚か出てきた…





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