星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
ふわふわとした雲が散りばめられている空…
手が届きそうなくらい近くに空を
感じられるのはどれくらいぶりだろう…
夜の星空は綺麗だろな…
フェンス近くのベンチに座りながら空を眺めた…
思わず両手いっぱいに手を伸ばす…
掴めるはずもない雲にふれてみたくて
「隣、いいかな…?」
「えっ…?」
振り向くと背が高くてロンティーに
スウェットのズボンを着た男の人が
松葉杖をつきながら近づいて来る
目が奪われた…
そして、高鳴る心臓…
―ドックン―
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