星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



看護師さんに手紙を預けたけど、
乙香ちゃんの手元に渡ってるかも解らない…



「はぁ…」

「たく、溜め息なんてつきやがって」

「はっ?」



ドアに目をやると、
悠葉《ゆうば》(兄貴)と
悠陽《ゆうひ》(弟)と
紫惟《しい》(親友)の
3人が不気味なほどニコニコしながら立っている



「みずくせぇーぞ、
悠諳~、俺に知らせないなんて」

「心配かけさせたくないから、
教えなかったんだよ
紫惟、ごめんな?」

「いや、思ったより
元気だから良かったや」

「たく、お前さ、紫惟や親父たちに
迷惑かけすぎ」



兄貴は嫌みを言ってる
みたいだけど、顔は安心したような顔…
なんだかんだ言っても心配してくれてんだな…





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