星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
「はぁ…」
「溜め息ついちゃってどうしたの?」
「えっ?」
学ランの男子がベンチに座るあたしの
後ろに立っている…
「どうかしたの?
溜め息つくと幸せが逃げちゃうよ?」
「………」
笑うと、女の子みたいな可愛らしい男の子…
フッと真顔になると
笑った顔とは別人くらいかっこいい…
「いまどき古いかな?
溜め息ついても幸せ逃げちゃわないかな?」
「ぷっ…」
「あっ、笑った
笑うと可愛いじゃん」
―落ちた…
完ぺきハマった…――
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