星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



―――悠諳の目線―――



もうじき退院の日が近づいている…

乙香ちゃんにどうやって伝えるか

いまだに迷っている…

会うことができないぶん手紙で
やり取りを柄でもなくしている…

なぜここまでして会いたい、話したい
もっと知りたいとか想うのかは
解らないけど今の俺と乙香ちゃんを
繋いでるのは手紙だけ…



「悠諳、お前あの子に伝えたのか?
退院の日」

「いや、まだ…」

「なんだよ、ほんとに
お前さ入院してから変わったよな…」



兄貴の言う通りだ…
俺自身も変わったと思う





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