星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
―バン!!―
「悠諳、悠諳!!」
「どうしたんだよ、そんな慌てて…」
紫惟がいつも以上に騒がしい…
「俺、彼女できた!!」
「「はぁ?」」
思わず声が重なる…
「だ・か・ら、彼・女ができたんだ!!」
「ぷっ…、なんの冗談?紫惟が彼女って…」
「悠葉にぃ酷い!
俺に彼女ができないと思ってんの?
尋ちんって言う可愛い
彼女ができたんだから!」
「そうじゃないけど、
今まで、彼女なんて作ったことなんか
なかったから不思議でさ」
「それは尋ちんに惹かれちゃったから///」
紫惟は確かに男の俺から見てもかっこいいとは思う
今まで紫惟は誰にも興味も持たず
見向きもしたこともなかった…けど、
彼女を作ったってことは、余程惚れたんだろ…
そして、今までで1番紫惟は幸せそうな顔していた…
「紫惟、おめでとう」
喜ぶ紫惟を見ていい
幼なじみでいい親友って実感した
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