星の数の恋よりも月と同じくらいの恋

―バン!!―



「悠諳、悠諳!!」

「どうしたんだよ、そんな慌てて…」



紫惟がいつも以上に騒がしい…



「俺、彼女できた!!」

「「はぁ?」」



思わず声が重なる…



「だ・か・ら、彼・女ができたんだ!!」

「ぷっ…、なんの冗談?紫惟が彼女って…」

「悠葉にぃ酷い!
俺に彼女ができないと思ってんの?
尋ちんって言う可愛い
彼女ができたんだから!」

「そうじゃないけど、
今まで、彼女なんて作ったことなんか
なかったから不思議でさ」

「それは尋ちんに惹かれちゃったから///」



紫惟は確かに男の俺から見てもかっこいいとは思う
今まで紫惟は誰にも興味も持たず
見向きもしたこともなかった…けど、
彼女を作ったってことは、余程惚れたんだろ…
そして、今までで1番紫惟は幸せそうな顔していた…



「紫惟、おめでとう」



喜ぶ紫惟を見ていい
幼なじみでいい親友って実感した





.
< 36 / 89 >

この作品をシェア

pagetop