星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
―――乙香の目線―――
―コンコン――
「はい?」
「乙香ちゃん、いつものお手紙が届いたわよ♪」
笹川さんから悠諳さんから届いた手紙を受け取った
「笹川さんありがと!!
このことは…」
「徠くんには内緒ね♪
早く読んであげて手紙の返事書いたら届けてあげるわね」
「お願いします!!」
「任せて♪でも、いいの?
病室教えたら直接話せるのに」
「徠くん知られたら悠諳さんに迷惑かけちゃうから」
「そっか…
じゃ、なおさら早く読んで返事書いて
わたしが届けないとね‼︎
尋華ちゃんがきたみたいね♪」
笹川さんが言った通り尋ちゃんがお見舞いに来てくれた
「いっちゃん、今日は紫惟くん連れて来たよ」
尋ちゃんがそう言うと尋ちゃんの
後ろから学ランを着た男の子が
ニッコリと微笑んでお辞儀をした
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