星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
―――乙香の目線―――
今日は紫惟くんのお友達と会う日…
だけど、緊張しちゃって眠ることが
できなかった…
あっ、やばい、今頃になって
うとうとしてきた…
「乙香ちゃん?いつもの届いたわよ」
「ありがとございます」
「昨日眠れなかったみたいね?」
さすが笹川さんだ…
なんで解っちゃうかな?って、
思ったけど、今日のことを話すと、
笹川さんは“今日は楽しんでね”って
病室を出ていった…
そして、悠諳さんからの手紙を開こうと
手を伸ばすと…
「いっちゃん、入って平気?」
尋ちゃんがきた