星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



―――乙香の目線―――



「俺、会いたかったんだ乙香ちゃんに
どうしても会いたかったんだ」



あの日の様に悠諳さんはわたしの横に
座って真っすぐ見つめて言った



「わたしも会いたかったです
尋ちゃんと紫惟くんのおかげで
悠諳さんと会うことが出来ました」

「乙香ちゃん…
てか、“紫惟”のことは“紫惟くん”で、
俺のことはなんで“悠諳さん”なの?」

「…ぷっ、悠諳ヤキモチ妬いてる」



紫惟くんの言葉で悠諳さんの
顔が真っ赤になった



「…ぷっ、悠諳、図星~」

「…ッ、うっせぇーぞ
紫惟は黙ってろ!」



2人を見て尋ちゃんと
思わず笑ってしまった





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