星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



「2人して顔が赤いね」

「わぁ、マジだ!!
すげぇーお似合いじゃん♪
このまま付き合っちゃえ」



紫惟の言葉で固まった
俺一人だけじゃなく、乙香ちゃんも、
そして紫惟の彼女も…
だって、乙香ちゃんは
“彼氏持ち”だから…俺の“一人片想い”



「紫惟、そりゃ無理な話しだから」

「紫惟くん悠諳くんには、
もっと素敵な人が似合うよ」



凄く綺麗な笑顔だった…
紫惟の位置からは解らないだろうけど
乙香ちゃんは一筋の涙を流していた…



「悠諳に似合うのはいっちゃんだよ」

「紫惟くん、あのね…
あのね?いっちゃんには彼氏がいるの…」

「えっ?」



紫惟の顔が引き攣る…
びっくりしたんだろな…
だって、相手はしつこいけど
“彼氏持ち”だから





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