星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



「どういうこと…?」



紫惟が口を開く…
俺は深く事情を知ってる訳ではないから
何も言えない…



「あのね、いっちゃんの彼氏は、
彼氏はね…あたしのお兄ちゃん、
ちぃにぃにの友達の弟…
あたしといっちゃん幼なじみでも
あるから、ちぃにぃにもお見舞いに
来ることがあってね、その時に徠が
ついて来ちゃって…
いっちゃんを好きになっちゃって…
いっちゃんは付き合いたくないって
言ったんだけど、無理矢理って形で
付き合うことになっちゃったの…」



みんなが黙って話しを静かに聞いた…
知らないことだけなのは当たり前だけど、
“無理矢理って形で付き合った”
って、言葉で漸く乙香ちゃんが
言ってたことが理解できた…















“彼氏を好きじゃない信じてください”





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