星の数の恋よりも月と同じくらいの恋



―――乙香の目線―――



悠諳くんが来てくれた、その数日後、
悠諳くんはまた会いに来てくれた…
ちょうどその日お父さんとお母さんも
いて、少し緊張気味の悠諳くんを見て
心臓がまた波打った



「えっと、はじめまして
乙香ちゃんと仲良くしてもらっている
恫々崗 悠諳です
よろしくお願いします」

「乙香の父です
よろしく、悠諳くん」



お父さんと悠諳くんは握手を交わして
その様子をお母さんと静かに見守る



「今日は大事な話しがあって来ました」



凄く真剣な眼差しで見つめる悠諳くん…



「わたし達はお邪魔しちゃ悪いし、
お散歩でもして来るわね?」

「あっ、乙香ちゃんのご両親にも
聞いてて貰いたい話しなんです」



悠諳くんの言葉にお父さんもお母さんも
ベット脇のテーブルソファーに
二人並んで座りその向かい側の席に
悠諳くんが座った

そして、わたしも静かに悠諳くんの
隣に座った





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