星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
「あのさ、風呂入りたいんだけど?」
「そこにあるから入ったら?」
と、一先ず落ち着きを
取り戻した母さんに言うと指差して
着替え一式を差し出しついでに松葉杖も渡された…
「なんで?」
「左足、骨折してるぞ
まぁ、固定していたし1ヶ月は経ってるから
だいぶよくはなってるだろうけどな」
「はぁ!?」
マジですか…
意識は失ってるは
骨折してるは、俺いったい何?
「貸して…」
「はい、どーぞ」
「ありがと」
初めて扱う松葉杖に身体を動かして
なかったこともあり筋力が無くなった
足を動かし風呂から上がると、
親父たちは“精密検査の予約しておいた
今日は病院に戻るな”と帰っていった…
そして、俺はリハビリがてら屋上に
行くことにした…
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