勝手にしたらいいじゃない
「いっ…!?…いやぁっ…!!」
トモミが突然低く声を上げる。
バッと振り返ると窓に足をかけるサキと、そのサキに襟を捕まれているトモミが目に入る。
「サキ!?やめっ…!!」
「バイバイ、アスミ。またどこかであいましょ♪バイバイッ!アハハッ。」
サキはトモミを道連れに落ちて行った。
「アハハッアハッアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…!」
ーーードッ。
鈍い音。
頭が真っ白。
誰かの悲鳴。
泣き声がする。
すぐ近くで…。
誰の泣き声?
二人は、地面に頭から叩きつけられて即死だった。
ああ、そうか。
私の泣き声だ…。