勝手にしたらいいじゃない
それはなんとなくサキに会いたくなかったから。何時もは一緒に帰るけど、今日だけは何だか嫌だった。
サキのリストカット…。
アスミが見てきた中でも、サキは重症だった。病んでる。あの時のサキは誰が見ても病んでた。
リストカットしてるの人は、あまり傷を見せたがらない。アスミが知ってる人たちは少なからずそうだった。
「アスミ!!」
「…っ!」
少しのんびりしすぎた。
「アスミ…?」
「あ…ああ!サキ!!ごめんね!?ちょっと今日理科のオオヤマちんに宿題出せてなくってさ〜。早く帰んなきゃつかまると思って…。」
サキは少し疑わしそうにアスミを見たが…。
「そっか、じゃあ一緒に帰ろ?」
アスミは仕方なく一緒に帰った。