コイビトは
俺の前では、順番にプレゼントを渡して、原田さんが中身を見て喜ぶ、という絵に描いたようなプレゼントを渡す図が広がっていて、その視線は、最後に



俺に――







「ごめん!!!」





急に頭を下げた俺に驚いて、一瞬、他の四人が固まった。






「あの…プレゼント、忘れたんだ。



ごめん、本当に、すっかり忘れてて」



しどろもどろ謝る俺に、原田さんは笑いながら、



「いいよ、そんなの。薄田くんも、忙しかったんでしょ。

来てくれただけで嬉しいし」


と言ってくれた。
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