コイビトは
「これからも一緒に、その…遊んだり、ご飯食べたり…出来ないかなぁ」



「うん、お昼でも、夜でもちゃんとおごってあげるよ、今日のぶん」



「えと、そうじゃなくて……――」


駅に着いたけど、原田さんが何か言いたそうだったので、俺は立ち止まって待った。






カンカンカンカンカン




鐘が鳴る――






踏切が閉まる。










そろそろ電車が来る。






――俺の終電。
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