【完】お前の唇、食べていい?
「ちっちゃい頃したちゅうと違ったら、ドキドキすんのかなあ?」
「え?」
「……よしっ、ちょっとこっち来い!」
航は私の手をギュッと握って、境内の隅に私をひっぱった。
航はキョロキョロ辺りを見渡して、私の両肩に手を置いて迫った。
「今からお前にちゅうじゃないのする!」
「へ?」
「お前の唇、食べていい?」
航の言葉に驚く。
食べる!?
「いやっ。かじったら…痛いじゃん」
「大丈夫、気持ちいいから」
「え!?本当!?」
「え…たぶんっ!」