【完】お前の唇、食べていい?

「ちっちゃい頃したちゅうと違ったら、ドキドキすんのかなあ?」



「え?」



「……よしっ、ちょっとこっち来い!」



航は私の手をギュッと握って、境内の隅に私をひっぱった。


航はキョロキョロ辺りを見渡して、私の両肩に手を置いて迫った。



「今からお前にちゅうじゃないのする!」



「へ?」



「お前の唇、食べていい?」



航の言葉に驚く。

食べる!?



「いやっ。かじったら…痛いじゃん」



「大丈夫、気持ちいいから」



「え!?本当!?」



「え…たぶんっ!」


< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop