【完】お前の唇、食べていい?
ピンポーン
私は玄関のチャイムが鳴る音で目を覚ました。
「あ…やばっ」
私はこたつの布団から慌てて飛び出して、自分の部屋に続く階段を駆け上がった。
バタンッ!
部屋の扉を慌てて閉めて、クローゼットを開ける。
ジャージはさすがにやばいから、ジーンズくらい履いておくか。
上は…いーや、ジャケット羽織っておけっ。
私は寝癖のついた髪の毛を一本に束ねて、階段を駆け下りた。
玄関ではお母さんとお父さんが、航を出迎えていた。
一緒に和気あいあいと話をしている。