願わくは…君の右翼に


あんだけ囲まれてたら話しかけずらいから声をかけてもらえなかった。



そう思うしか今の自分を支えれない。


小学校の頃普通の子よりは彼と仲が良かった。

学校のイベントで上級生が各クラス部屋をかり下級生を喜ばせるために射的屋やアスレチックなどを作ることがあった。

私たちは体育館で『お化け屋敷』を作り私は『誘導係』となった。

誘導係といってもなにもすることがなく隅で座っていた。


すると彼も隅に座ってくれ2時間ちょいのイベントの間ずっと傍にいてくれた。


その時は死ぬほど嬉しかった。


この時間が永遠に続けばいいと思ったぐらい。



でも結局告白も出来ず今の状態。



彼とはライバル的な存在でもあったから話しかけてくれるって自信も少しあったけど今のはちょっときつい。



「あいつうちらのこと無視りやがったな。」


『ちくしょー』と怒りながら郁は彼を睨んだ。


私は何も出来ずままただその場に立っていた。


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