願わくは…君の右翼に
「ねぇー私ってやっぱり諦めた方がいいのかな?」
「はぁ?今のは周りの奴いたししょうがなかったんだよ。大丈夫、美奈のこと嫌いなんかじゃないから。」
その自信はどこから出てくるんだろう?
嫌われてはないと思うけど、決して“大丈夫”じゃないと思う。
私の頭に過る言葉・・・・
『池波って彼女いるよね。』
っていう信じていなかったあの言葉。
たかが声をかけられなかったぐらいでそこまで落ち込む?
て思う人もいると思うけど私には大きなダメージ。
こんな変な噂があるからよけいにヘビーダメージ。
チャイムが鳴り私はいつの間にか自分の席にいた。
あの後、郁とどうやって別れたかもわからない。
「新入生は廊下に並んで。」
先生の言葉でみんな動き出す。