大好きだったあなたに…


「はい。桃様。」

優は不思議な顔をしながらも、私の提案に乗ってくれた。


あなたのきれいな手、スラッとした足、整った顔、そしてあなたの声がすきだった。私のことをよんでくれるあなたの声が…


「どこにいってたんですか?」
「心配しました。」
「鞄をお持ちしましょう。」
「お待たせいたしました。」
「桃様。」



あなたを束縛した私をゆるして。いま自由にするよ。



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