大好きだったあなたに…

私はその後優と帰った。


何も話さずに。


いつも私から話してたから、あいつはなにもしゃべらないけど。


だから、私が話しかけた。


「さっきの、なに?」


「なんのことですか?桃様。」


「コクられてたじゃない。」

私がそういうと、優は黙った。


「なんなの。優は私を幼稚園の頃、傷つけたのを忘れたの?あんたは、私以外の人とは一緒にいたらいけないの!!」


私はそのあと走って逃げた。


優が見えなくなるまで、走って走った。

でも、家についたとき思ったんだ。


『私ってなんて矛盾してるのだろう』と。


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