マスカラぱんだ


君は僕の手をグイグイと引っ張ると、列の最後尾に並んだ。

瞳を爛々と輝かせ、期待にワクワクと胸を躍らせている様子が、何とも可愛らしい。

そんな君とは正反対に、僕の気持ちは奈落の底に落ちる。

本当なら『勘弁して下さい。』

そう言って、君に謝れば済む話なのかもしれない。

でも僕は、君の願いなら何でも叶えてあげたくて仕方なかったんだ。

そしてその結果が・・・。

あんなことになるのなら、僕は君に正直に話すべきだったと後悔をした。


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