マスカラぱんだ


そんな先生に、私の胸がキュンと音を立てた。


「プッ!葵先生。可愛い。」

「え?大人をからかうなっ!ほら、パンダ紫乃!拭いてあげるからじっとして。」

「はい。」


私は先生の言う通り、瞳を閉じて素直に甘える。

先生にこんな風に甘えられるのなら、パンダになるのも悪くないかも。

そんな下心アリアリの私に、先生は嬉しい言葉を掛けてくれた。


「紫乃ちゃん?絶叫マシーンはダメだけど、観覧車なら大丈夫なんだ。だから僕と一緒に乗ってくれるかい?」と。


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