マスカラぱんだ
首を左右に振って抵抗をしてみせる。
そこでようやく碧の荒く激しい動きが止まった。
その隙に、私は必死で思いを口にする。
「碧。お願い。止めて。」
「ん?ヤメらんねーよ?」
え?
自分の耳を疑った。きっと私の聞き間違いだと。
でもこの後。確かに聞こえた碧の言葉に、頭を殴られたようなショックを受けた。
「だって俺。もう、タッてるし。」
この言葉と共に、ニヤッとした笑みを浮かべた碧は、いきなり私の胸を鷲掴みにした。
ディープキス以上の衝撃が、私を襲う。
でも、この衝撃はこれで終わりではなかった。