マスカラぱんだ
「何?そういうプレイがいいの?無理矢理ヤラれるとか?いきなりハードだね?」
プレイ?ハード?碧の言葉が理解出来ない。
そんな私に向かって、碧はさらに話を続けた。
「お前、すぐヤラせてくれんだろ?そういう噂聞いたぜ?頼むよ。最近ヤッてねーから溜まってんだよ。」
え?何?それ?
碧のその言葉が私の心を凍らせた。心だけじゃない。
頭も指も身体全身が、氷のように冷たく凍る。
完全に思考が止まった私は口を開くことも、指一本動かすこともままならない。
私の目に映るのは、部屋の白い天井だけ。
好きなはずの碧の姿すら、目に入らなくなっていた。