マスカラぱんだ
なんでぇ?先生?
声も出せない私の問い掛けに、もちろん先生の返事などあるはずもない。
それどころか先生は私をベッドに押し倒しただけでなく、いきなりパジャマのズボンをお尻まで勢いよく下げた。
この事実に私は動揺しまくった。
やっぱり先生もイヤラシイ男なの?
私、このままどうなっちゃうの?
そうだ!今こそナナナナースコール?
必死になって腕を伸ばそうとした時。耳に届いたのはこの言葉。
「動かないで!傷口が開くから。ナースコールは僕が押す。」
その先生の冷静な声が病室に響き渡り、ようやく私も落ち着きを取り戻す。
ゆっくりと自分のお腹に視線を落とすと、手術の傷跡をハンカチで押さえている先生の姿が目に映った。