想い出の宝箱
彩乃side
「翔太のことが好きなの!!」
もう一度勇気を
振り絞って伝えると
翔太が動かなくなった
「翔太?」
「本当に?
俺、彩を守るって言ったくせに
彩から離れたんだよ?」
寂しげに言う翔太の顔が
ひどく心につきささった
「違う!!
守ってくれたよ翔太は・・・・
今日だって、
私がけがしたときテントに
わざわざ来てくれたじゃん」
「それは・・・」
「いつだって翔太は
私のこと助けてくれたよ」
そこまで言うと
翔太は下を向いてしまった