想い出の宝箱



職員室から出て、
靴を履きかえていると


「あのさ、
彩ってどこにいる?」


広瀬が走って
私たちのところにきた


「え・・・たぶん
図書館か、帰ったと思うけど」


「マジか・・・
じゃあ図書館行ってみるわ!!

ありがと!!」


走っていく広瀬の背中を見て

私は無意識に呼び止めていた


「あのさ、
彩に告りに行くの?」


「え・・・
なんだ、知ってたんか

今から言いに行く」


「余計なお世話かもしんないけど、
彩はさっき翔太くんに




告ったよ」



「え・・・・」


こんなこと
言っていいのかわからなかったけど

言わなかったら
きっと二人とも傷つくと思ったから

私は正直に言った






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