想い出の宝箱
「いや!!」
目を開けるとそこには翔太じゃなくて
白い天井が広がっていた
「彩乃!?」
横を見るとお母さんがいた
「あんた、目覚ましたの・・・」
お母さんは泣きそうになりながら
私の頭を撫でた
「先生呼びに行ってくるね」
お母さんがいなくなって
私は自分の腕を見ると涙があふれ出した
傷だらけの腕
だけど一番悲しいのは
自分の服は病院服で
白いワンピースではない
「夢・・・だったんだ」
なんだか悲しくて次から次へと
涙があふれ出した