想い出の宝箱
「彩!!」
夏美と美咲が慌てて病室に入ってきた
「よかったよぉ・・・やっと目ぇ覚ましてくれたー」
二人は泣きながら私を見て笑った
「やっとって・・・・?」
「あんた、2週間も目覚まさなくて
心配したんだから!!」
2週間?
「あ、私階段から落ちて・・・」
「そうだよ!!心配したんだから」
「そっかぁ」
すると病院の先生らしき人が来て
指が何本かとか自分の名前が書けるとか
変な検査をした
「ぅん、大丈夫ですね。頭を打っていたから
心配でしたけど、なんの心配もありません。
傷が治ったら退院です」
「よかった・・」
お母さんと美咲と夏美は安心したように
笑いあっていた