想い出の宝箱




「嬢ちゃん、そこで何してんだい?」


「え・・?」


振り向くと足にギブスをしたおじさんが立っていた



「まさか、死のうとしてんじゃねぇよな?」



「・・・」


「やめとけ、後悔するぞ」



「関係ないじゃない」



おじさんの忠告を振り切り


もう一度空を見上げた


「来い」


おじさんはそれでも私の手を掴み


引っ張った



「やめてよ!!」



私の声を無視して無理やりベンチに座らせた





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