想い出の宝箱
集中治療室から翔太は1人部屋へと移動したため
いつもとは違う道を歩いた
部屋の前につくと
大きく息を吐きドアを開けた
部屋には翔太しかいなく
驚いている様子だった
「昨日は大丈夫だった・・・?」
昨日私が倒れたことを心配してくれていた
優しさはそのままだなぁと思うと
目が熱くなった
「うん、大丈夫だよ
私の名前は日向彩乃って言うの」
「日向・・・彩乃」
「そう、あなたと私は幼馴染だったんだよ」
「幼馴染・・・」
付き合っていることはあえて言わないようにした
翔太を縛り付けたくなかったから