想い出の宝箱




ガラッ―――――



「彩・・・?大丈夫か?」



そこにいたのは広瀬だった


「広瀬ー!!久しぶり、私は大丈夫だよー」



「そっかよかった」


広瀬は顔をくしゃっとゆがめて
笑った


安心してくれたんだ・・・



「体育祭のころからあんまりしゃべって
なかったから寂しかったよ」



ふざけて言うと広瀬は

困ったようにうつむいた




「広瀬?」


「あ、あぁごめん

俺、いろいろと忙しくてな



そういや彩あの幼馴染と付き合えたんだって?

よかったじゃん」



「え・・・・

広瀬知らないの?」




てっきり私がどうしてけがをしたのか

私を助けて翔太がどうなったのか
知っていると思っていた



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