想い出の宝箱
私たちはあの屋上へ行って
話をした
なんでここに入院することになったか
記憶喪失のことも
てっちゃんに話した
「そうか、そうか」
腕を組みてっちゃんはうなずいた
「だから、学校へ行きたくないと」
「うん」
「だけどよ、お前が学校に行かないで
ずっと家にいたら
お前の彼氏さんはどうなるんだよ」
「?」
「だから、彼氏さんは誰のことも覚えてない
場所に一人で行くことになんだぞ?
そんなのかわいそうだろ
お前が早めに学校に行って
毎回学校の様子とかを彼氏さんに
言えば少しは彼氏さんも楽じゃねぇか?」
「あ・・・そうか」
「ハハッお前なら大丈夫だ
友達もいるだろ?
安心して学校に行け」
「うん、ありがと」
私はてっちゃんに2回も助けられた