想い出の宝箱




だけど、そんな愛のない付き合いはすぐに
終わった



あたしは翔太に呼び出されて言われた



「俺が好きなのは彩だけだ」



そんなの知ってる・・・





「私と別れてもいいんだ

彩乃ちゃんがどうなっても・・」

「そんなの俺がいくらでも守るし


だから、そんなことしても
俺はもうお前とは付き合わない」




ズキン―――


「ほ、ほんとうに守れるの!?
守り切れるの!?」


「わかんねぇ、だけど俺は
まどかと付き合うことで
彩を傷つけたくない


たぶん彩は俺が守るって言ったら
信じてそばにいてくれると思う」




涙が頬を伝った



終わったな・・・



< 207 / 374 >

この作品をシェア

pagetop