想い出の宝箱




「このあと病院だけどいい?」




「・・いいよ」




二人ならんで病院までの道のりを
他愛もない話をしていった




「あ、今日ありがとね」


「は?なにが?」


「朝、私が困ってたの気づいて
助けてくれたんでしょ?」



「あぁ・・・」


広瀬は恥ずかしそうにうつむいた



「優しいじゃんー!!広瀬ー」

私はふざけて広瀬の頭まで手を伸ばし


ぐしゃぐしゃとなでた


「やめろって」



私たちはふざけ合いながら

病院に行った


私は広瀬の不器用な優しさが好きなんだ




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