想い出の宝箱




病院につくと
いつもと同じように翔太は

一人で外の景色を見ていた


「彩!!やっと来た・・・」


「ごめんごめん」



私と翔太は入院している間に
大分仲良くなった


今ではふざけあったりもしているが

まだ昔のように完全に心を開いてない
翔太がいた



実際翔太は家族にも心を完全には
開いてない


いつもどこかで気を使っている



「あれ?誰?」


翔太は広瀬の存在に気づき

困ったように聞いた



「広瀬竜也。
これからよろしくな」


「よろしく・・・俺らもしかして
友達だった・・・?」



「いや、違う。そこまで
関わりはなかった」


「ぷっ・・なんだよそれ

それなのに見舞い来たのかよ」


久しぶりに翔太が笑った


「あ、彩の付添だよ!!」


「ハハッありがとう」



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