想い出の宝箱
「そんなおバカな彩に
お願いがあるんだけど」
「お願い・・?」
さっきのでダメージを大きく受け
あまり元気がない
「前も言ったけど
俺と付き合って」
「ごめん
いつも言ってるけど私は翔太が・・・」
「じゃあこれなに?」
間違えて送ったメールを竜也は
見せてきた
「これは・・・」
「翔太を忘れる道具に
俺を使っていいから」
「そんなことできない!!」
竜也は私の大事な友達だから・・・
「でも、絶対好きにさせてみる
1週間だけでいいから」
「1週間・・・」
「絶対1週間で翔太のこと忘れさせて
俺を好きにさせてみせる」
竜也の目は翔太と違って
温かい優しい目だった
「・・・うん」
なんであの時私は
「うん」って言ったんだろう
また私は誰か傷つける・・・