想い出の宝箱
気持ちが変わり始めているとはいえ
まだ完全に翔太を忘れられたわけじゃない
翔太を見かければ声をかけたくなるし
竜也とつないでいた手を
無意識に話してしまうこともあった
その時はすごい申し訳なくて
自分はつくづくバカで最低だって分かった
これから先どうするかは
残り3日で決めなければならない
タイムリミットがあるから
余計に混乱してしまう
「はぁ・・・・」
「どした?ため息なんてついて」
学校へ行く道の途中
私はため息をついていた
それはやっぱり竜也とのことで・・・
「あ、何でもないよ?」
「そう?でも、最近彩疲れてない?」
最近はこのことばかり
考えていてまともに眠れていない
眠くても夢に翔太が出てきてしまいそうで
なかなか寝れない
竜也とたくさんの時間を共有しても
翔太の笑顔ひとつですぐに
気持ちが戻ってしまうんだ