想い出の宝箱




真っ白な世界から一変して

気が付くと私は保健室のベットに
寝ていた




「あれ・・・夢だったんだ」



「彩!!」



そこには竜也とまどかさん

そして翔太がいた



「私・・・なんで?」



「お前いきなり苦しみだして
動けなかったから
ここまで運んだんだよ」



「あ・・・そうだったっけ

ありがとう、竜也。重かったでしょ?」


笑いながら言うと竜也はうつむいてしまった



「竜也・・・・?どしたの?」



「俺だよお前をおぶってここまで来たのは」



さっきまで後ろで何も言わず
私を見ていた翔太が口を開いた



「翔太が・・・」


「だから肩が痛くて・・・」


「え!?ごめん、そんなに重かった?」


「・・嘘だよ、全然楽勝」


フッと笑って頭を撫でてきた




いつぶりだろう

私を撫でてくれたのは



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