想い出の宝箱
「あら、日向さん起きた?」
「あ、すみません!もう大丈夫なんで!!」
「いや、大丈夫じゃないでしょ
あれだけ苦しんでたんだし
胃が痛くなったのは1回だけじゃないでしょ?」
「今日は頻繁に痛くて・・」
「念のため明日病院に行っておいで?」
保健室の先生がそこまで言うから
しぶしぶそうすることにした
私たち4人は
校舎を出た
すると、まどかさんが来て
私を翔太と竜也から離れさせた
「私言っとくけど、もう彼氏いるから」
「え!?でも、さっき翔太と仲良く・・」
「それはあんたに危機感を持ってほしかったの!」
「危機感・・・?」
「あんたがいつまでもウジウジしてるから
一役かったんだけど、
あぁなるとは思ってなかったの」
たぶんまどかさんは自分が悪いと思ってる
「あの、まどかさんのせいじゃないから!
ただ、今日は調子が悪くて
でも、そのおかげで私けじめつけられそうです」
「そう?よかった・・
あたしは翔太くんの記憶奪っちゃった原因だから
やっぱり2人にはうまくいってほしいから」
キツイ口調だけど
まどかさんの笑顔はすごく優しかった