想い出の宝箱



校門でまどかさんと別れ

気まずいまま3人で歩いた




「あのさ、私今日は
竜也と帰りたいんだけど・・・」



勇気を振り絞って翔太に言うと

翔太は一瞬驚いた顔をしたが
すぐに笑って

「ごめん、気が利かなくて

じゃあ、ここで」



そう言って帰った





竜也を見ると

少し後ろで立ち止まり
頭をぐしゃぐしゃと
かき乱していた



「ど・・・どしたの?」



「ちょっと待って
あいつじゃなくて俺と帰んの?」


「う、うん。そうだよ?」

「うわーマジで嬉しい
ヤバイんだけど・・」


竜也はしゃがみこんで
赤い顔を隠した




< 341 / 374 >

この作品をシェア

pagetop