想い出の宝箱




部屋に戻り1人になると
考えてしまうのは


翔太のこと




竜也をふったからには
翔太に気持ちを伝えなければならない



というか、伝えたい




だけど、翔太は記憶がないから
混乱する


ましてや、付き合ってたなんて
口が裂けても言えない



「うっ・・・」


今度は胃の痛みとともに
吐き気まで襲ってきた



急いで洗面台に走った




「あーあ・・・ダメだな私」




鏡に映る私は

ひどい顔をしていた





< 347 / 374 >

この作品をシェア

pagetop