想い出の宝箱
翔太side
「俺彩にふられたから」
いきなり竜也が俺を呼び出して
そういった
「あ、そうなんだ
で、なんで俺に言うの?」
なぜか分からないけど
振られてと聞いて気分が少し軽くなった
「・・・・なんとなく」
「あ、そう」
竜也は一度俺をにらんで
教室へ戻ってしまった
正直俺は彩が好きなのかもしれない
・・・だけど、それは
ただの、勘に近い
なんとなく、気になる
そんなとこだ
それを好きというのかは分からない
記憶を失うと同時に
俺は「好き」という感情も
失ってしまっているのかもしれない